私は子どもの頃からあまり運が良いほうではなかった。 私はどうも頭が硬いので、「運」というのは、偶然が作用する部分がかなり大きい場合にのみ使う言葉だと思っている。 努力の欠如や、計画性のなさ、見通しの甘さのせいで物事が上手くいかないなら、それは当然のことだろうし、それを「運」のせいにするかはいかがなものか。 と、小さい頃からずっと思っていて、だから自分が不幸せだとか、不運だとか述べるのがなんだかとても恥ずかしく感じていたし、大真面目に主張している人がいると本当にそうかなぁ?と内心思っていたりした*1 そういう意味で、私は運が良くない人間だったと思う。 たとえば、掃除当番でじゃんけんで負けた人がゴミ捨てに行く、といったときに、けっこうな高確率で負ける。 商店街やお店のくじ引きでも当たったためしがない。弟や母が、わりとよく懸賞に当たる人間だからか、家族にも「お前は運がよくないね」とよく言われてい