住友商事は22日、オマーンで油ガス田から発生する随伴ガスを使った水素製造の事業化の調査を始めたと発表した。現地財閥系の石油開発会社アラペトロリアムと連携し、水素は燃料として利用する。2023年の商業運転開始を目指し、オマーン以外での展開も視野に入れる。両社がアラペトロリアムの鉱区内で原油生産の際に副産物として発生する随伴ガスから、年間300~400トンの水素を製造する。原油や天然ガスの生産の際
住友商事は22日、オマーンで油ガス田から発生する随伴ガスを使った水素製造の事業化の調査を始めたと発表した。現地財閥系の石油開発会社アラペトロリアムと連携し、水素は燃料として利用する。2023年の商業運転開始を目指し、オマーン以外での展開も視野に入れる。両社がアラペトロリアムの鉱区内で原油生産の際に副産物として発生する随伴ガスから、年間300~400トンの水素を製造する。原油や天然ガスの生産の際
三菱重工エンジン&ターボチャージャ(MHIET)が水素を燃料とするエンジンについて、水素利用率100%で安定燃焼できる条件を見出したと発表。今回の成果を生かし、1MW級水素エンジンの実用化を目指す方針だ。 三菱重工エンジン&ターボチャージャ(MHIET)は2020年1月21日、産業技術総合研究所(産総研)との共同研究において、開発した水素を燃料とするエンジンについて、水素利用率100%で安定燃焼できる条件を見出したと発表した。 MHIETはディーゼルエンジンやガスエンジンを母体とする水素エンジンの開発と実用化に向けた取り組みを進めている。産総研とは2019年度から共同で研究を進めており、今回は改良した単気筒エンジンを、産総研の「福島再生可能エネルギー研究所」(福島県郡山市)に設置し、試験運用を実施した。 水素は、可燃範囲が広く燃焼速度が大きいという特徴がある。そのため、バックファイアやノッ
DMIは、韓国の大手商社のドローンに特化した子会社だ。高エネルギー密度の水素燃料電池をドローンに搭載し、遠隔地で人道支援を行っている。2時間の飛行が可能で、これまでにマスクや緊急物資をアメリカ本土からヴァージン諸島へ、韓国本土から済州島へ輸送して韓国で最も高い漢拏山(6,388ft)へ昇り医療用AEDを届けた。この技術により、距離と積載量をさらに伸ばした輸送ロボットの開発に道がひらけるという。 ソーラーパネルの検査をDMIのドローンによって、効率良く、速く実現 移動する機器に用いる水素燃料電池の開発では、材料科学からシステムレベルの最適化まで、全般にわたる技術革新が必要で、移動距離を伸ばすための鍵は小型化、高効率化、システムの軽量化だという。さらに、長く安定して飛行するためには、高いエネルギー出力と耐久性を備えていなくてはならない。 そのためには、燃料電池スタックの軽量化や、高い電力密度を
トヨタは早くから燃料電池車の開発を進め、初の量産モデルである初代MIRAIをデビューさせたのが2014年。 そして東京モーターショー2019でプロトタイプを公開した2代目MIRAIは、2020年12月9日に発表され発売を開始。 燃料電池車は電気を充電して走らせるEVに比べて、実現させているメーカーは少ない。そんななか、ドイツが2020年に水素エネルギー戦略を公表するなど、水素社会実現に向けた動きも出てきている。それに対し日本は遅れていると言わざるを得ない。 実際に日本では水素を使った燃料電池車の認知度も低い。 トヨタがMIRAIに力を入れることで何を目指しているのか? 水素は一般化するのか? などについて、自らMIRAIを所有する国沢光宏氏が鋭く考察する。 文/国沢光宏、写真/TOYOTA、HONDA、VOLVO、HYUNDAI、池之平昌信 【画像ギャラリー】トヨタの超超超意欲作!! 新型
日野自動車が親会社のトヨタ自動車と共同で開発を進める国内向けの大型FCトラック。新型ミライと同じ第2世代のFCスタックを2基搭載する(イメージ写真:日野自動車) 「長距離輸送の大型トラックはEVへの置き換えが難しい。やはりそこは燃料電池(FC)の技術が適している」。そう話すのは、トヨタ自動車グループの商用トラック・バス事業を担う日野自動車の下義生社長だ。 世界的に環境規制が強まる中、ディーゼルエンジン車がほとんどを占める商用トラックも電動化が避けて通れない。乗用車の電動化はEV(電気自動車)ばかりに話題が集中するが、商用トラックの分野では、燃料として積んだ水素で発電して走行する燃料電池車(FCV)の導入も確実視されている。 EVよりも航続距離伸ばせる 理由は貨物積載時の総重量にある。一般的な乗用車の車体重量が2トン以下なのに対し、中型貨物トラックは最大積載時の総重量が10トン前後。10トン
このところ海外大手メディアの記事で「Hydrogen(水素)」という言葉の登場頻度が増えている。 SDGsや二酸化炭素ゼロ排出の達成をめぐり、風力や太陽光などの代替可能エネルギーの次に来るクリーンエネルギー源として各国の政府や企業の関心が高まり、水素関連の取り組みが慌ただしくなっているためのようだ。 米CNBCが2020年9月に伝えたバンク・オブ・アメリカのレポートによると、水素は今後、家庭への電力供給、自動車燃料、旅客機や船舶の燃料などで、石油・石炭に代わる主要エネルギー源になることが見込まれ、2050年にはエネルギー需要の24%をカバー、そのインフラ投資は2020〜2050年の30年間で11兆ドル(約1146兆円)に達する可能性があると推計している。 グリーン水素、ブルー水素、グレー水素 「水素=環境に良い」という印象を持つ人は少なくないだろう。実際、水素を燃焼したときに排出されるのは
*11:30JST 岩谷産---大幅反発、水素事業拡大に期待で国内証券では新規に買い推奨 岩谷産8088は大幅反発。岡三証券では投資判断を新規に「強気」とし、目標株価を8550円としている。同社は水素製造・販売において国内で業界1 位であり、今後の水素事業の収益拡大が期待できるとしている。今後も、M&A の活用によるシェア拡大に加え、保安体制を活かしAI・IoT を利用したプラットフォーム事業「イワタニゲートウェイ構想」の収益化も期待できるとみている。21年3月期営業利益は会社計画の247億円に対し276億円を予想。 《ST》 当コンテンツはFISCOから情報の提供を受けています。掲載情報の著作権は情報提供元に帰属します。記事の無断転載を禁じます。当コンテンツにおけるニュース、取引価格、データなどの情報はあくまでも利用者の個人使用のために提供されているものであって、商用目的のために提供され
サービス終了のお知らせ SankeiBizは、2022年12月26日をもちましてサービスを終了させていただきました。長らくのご愛読、誠にありがとうございました。 産経デジタルがお送りする経済ニュースは「iza! 経済ニュース」でお楽しみください。 このページは5秒後に「iza!経済ニュース」(https://www.iza.ne.jp/economy/)に転送されます。 ページが切り替わらない場合は以下のボタンから「iza! 経済ニュース」へ移動をお願いします。 iza! 経済ニュースへ
コンテンツブロックが有効であることを検知しました。 このサイトを利用するには、コンテンツブロック機能(広告ブロック機能を持つ拡張機能等)を無効にしてページを再読み込みしてください。 ✕
都内の水素ステーションで水素を充填するトヨタのミライ。水素ステーションはFCV普及に必須だが、国内では135カ所の設置にとどまる(記者撮影) 2020年12月に初の刷新を迎えたトヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」。課題だった航続距離を初代に比べ3割伸ばして850kmとした一方、価格を30万円引き下げて税込み710万円からとした。国の補助金を適用すると実質的な負担は570万円。さらに東京都のように自治体からも補助金が出るケースもあるが、それでも高級車並みの価格であることには変わりない。 立ちはだかる充填インフラ問題 首都圏のあるトヨタ系販売会社では発売1カ月で10数台の受注があった。2014年に発売された初代ミライの販売台数の3分の1に相当し、滑り出しとしては上々だ。ミライユーザーには弁護士や医師といった専門職が多く、新しいテクノロジーへの関心も高いという。この販社では
『将来における関西圏の水素サプライチェーン構想』の実現に向け、『関西水素サプライチェーン構想実現プラットフォーム』を設置しました。 本プラットフォームでは、事業者、試験研究機関、支援機関及び行政が、関西における水素関連の情報共有と意見交換を行うことにより、広域的連携を促進し、具体的プロジェクトの創出などの取組みにつなげていくことを目的として活動を行っていきます。 国内外に向けて発信する絶好の機会である2025年大阪・関西万博も控え、関西における水素の取組みを皆さまとともに進めてまいりたく、『関西水素サプライチェーン構想実現プラットフォーム』への積極的な参加をお願いします。 本プラットフォームの申し込み等の詳細はこちら 「関西水素サプライチェーン構想実現プラットフォーム」キックオフ会合を開催しました 2020年10月、政府は2050年までにカーボンニュートラルをめざすことを宣言し、同年12月
脱炭素化社会の実現に向けて、日本は温室効果ガスの排出実質ゼロ(カーボンニュートラル)、さらには過去に大気中に排出されたCO2の削減(ビヨンド・ゼロ)をかかげています。これを実施するためには、さまざまな革新的技術が必要です。そこで経済産業省では、挑戦すべき課題と、それを社会的に実現する道筋や手法について議論・提示する国際会議「東京ビヨンド・ゼロ・ウイーク」を開催しました。期間中に開催されたさまざまな会議と議論の内容について、2回に分けてご紹介します。 ビヨンド・ゼロ実現のための道筋・手法と課題を議論 「東京ビヨンド・ゼロ・ウイーク」では、10月7日から14日までの1週間で、以下の6つの国際会議が開催されました。 ICEF2020(10月7-8日) RD20(10月9日) TCFDサミット2020(10月9日) 第9回LNG産消会議2020(10月12日) 第2回カーボンリサイクル産学官国際会
温室効果ガスの排出実質ゼロ(カーボンニュートラル)、さらには過去に大気中に排出されたCO2の削減(ビヨンド・ゼロ)を実現するためには、さまざまなイノベーションが必要です。そこで経済産業省では、これらについて議論・提示する国際会議「東京ビヨンド・ゼロ・ウイーク」を開催し、全部で6つの会議を実施しました。前編でご説明した環境関連の3つの会議に引き続き、後編ではエネルギー関連の3つの会議についてご紹介します。 エネルギー分野の3つの会議の注目ポイントは? 「東京ビヨンド・ゼロ・ウイーク」では、10月7日から14日までの1週間で、以下の6つの会議を開催しました。 ICEF2020(10月7-8日) RD20(10月9日) TCFDサミット2020(10月9日) 第9回LNG産消会議2020(10月12日) 第2回カーボンリサイクル産学官国際会議2020(10月13日) 水素閣僚会議2020(10月
「アンモニア」といえば、思い浮かぶのは「刺激臭のある有毒物質」というイメージでしょう。昔から畑の肥料として利用されてきたことを思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし、実はアンモニアには、肥料にとどまらない、次世代エネルギーとしての大きな可能性が秘められているのです。燃料としての可能性にも注目が集まるアンモニアについて、前・後編に分けてご紹介しましょう。まずは、あまり知られていないアンモニアの基礎知識を見ていきましょう。 「肥料」や「化学製品の基礎材料」として利用されるアンモニア アンモニアは常温常圧では無色透明の気体です。みなさんも知っている通り、特有の強い刺激臭があって、毒性があるために「劇物」に指定されています。アンモニアの分子式は「NH3」で、水素(H)と窒素(N)で構成されています。 このアンモニア、昔から肥料として利用されてきたことは知っている人も多いかと思います。今も、化学
特集「電動化への大号砲」の他の記事を読む 2020年12月に初の刷新を迎えたトヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」。課題だった航続距離を初代に比べ3割伸ばして850kmとした一方、価格を30万円引き下げて税込み710万円からとした。国の補助金を適用すると実質的な負担は570万円。さらに東京都のように自治体からも補助金が出るケースもあるが、それでも高級車並みの価格であることには変わりない。 立ちはだかる充填インフラ問題 首都圏のあるトヨタ系販売会社では発売1カ月で10数台の受注があった。2014年に発売された初代ミライの販売台数の3分の1に相当し、滑り出しとしては上々だ。ミライユーザーには弁護士や医師といった専門職が多く、新しいテクノロジーへの関心も高いという。この販社ではまずは初代ユーザーに新型車を提案し、「クラウン」や「レクサス」など上級車種に乗る富裕層にもアプローチ
コンテンツブロックが有効であることを検知しました。 このサイトを利用するには、コンテンツブロック機能(広告ブロック機能を持つ拡張機能等)を無効にしてページを再読み込みしてください。 ✕
総予測2021 新型コロナウイルス感染拡大に、米国の大統領選挙、さらには歴史的な株高と2020年は大きく動いた年となった。では2021年はどうなるだろうか。国内外の専門家、編集部で業界を取材する記者・編集者100人超が総力を上げて予測する。 バックナンバー一覧 2021年は首都圏エリアで緊急事態宣言が発出されるという波乱の幕開けとなった。新型コロナウイルスの感染拡大により、世界の社会・経済・政治の秩序は激変した。地政学リスクの高まり、環境規制の厳格化、テクノロジーの破壊的革新――。「変数」が多く不透明な時代こそ、ビジネスマンにとって大胆な見立てと緻密な戦略は必須となる。その支えとなるべく、ダイヤモンド編集部の記者7人が「2021年の10大トピック」を解説する。特集「総予測2021」(全79回)の#57では、記者座談会の前編をお届けする。(ダイヤモンド編集部副編集長 浅島亮子)
世界で脱炭素に向けた動きが加速するなか、大きな影響を受けるのが、製造業で最も温暖化ガス排出量が多い鉄鋼だ。原材料を石炭に比べて割高な水素に代える方法が有力視されており、日本製鉄など高炉3社が新たに負担するコストは日経推計で少なくとも約2兆円増え、このままだと利益を確保できない。環境対応で増大するコストは鉄鋼だけでは抱えきれず、価格転嫁なども課題となりそう。自動車をはじめ鋼板を使う幅広い業種にとっ
川崎重工業は液化水素の貯蔵容量が1万立方メートルの球形タンクの基本設計を完了した。マイナス253度Cで体積を800分1に減らした大量の液化水素を長期間ためるのに利用する。発電のほか燃料電池車(FCV)の普及で水素の需要が高まる見込みで、産業ガス事業者やエネルギー事業者などに提案する。 二つのタンクを重ねた構造で、タンク同士の間に設けた真空層で外気温による熱伝導を遮る。入熱量を抑える形状である球形を採用した。液化水素は液化天然ガス(LNG)と比べて熱の影響を10倍以上受けやすく、気化ガスが発生するのを抑制する。貯蔵できる水素の容量は質量換算で約710トンとなる。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く