英国のグリーンリチウムは6月4日、フランス最大の電力会社のEDFの「ティーズグリーン水素プロジェクト」に参画すると発表した。このプロジェクトでは、英国の大規模リチウム精製所に水素を供給する。 現在、世界のリチウムの大部分は中国で精製されている。英国とEUは精製されたリチウム化学物質の輸入に依存しており、供給の安全性、価格、量に不確実性が生じている。このため、英国政府は2022年にリチウムを重要鉱物戦略の一部に指定し、2023年にはその戦略を刷新した。 リチウム精製プロセスの改善は、欧州のバッテリーやEVのサプライチェーンの脱炭素化に大きな機会を提供する。水素を原料ガスとして利用することが、この脱炭素化の可能性を引き出す鍵となる。現在の精製業者は石炭や天然ガスなどの化石燃料を使用しており、大量の二酸化炭素を排出している。
