ゲームアプリケーションに限らず、描画の高速性は大きなアドバンテージになります。インターネットサイト閲覧用ソフト(ブラウザ)でも、表示の高速性をウリにしているものがあるように、これは昔も今も変わりません。ただ、CPUの処理速度が十分になかった時代、高速描画は今以上に大きな意味を持っていました。ゲームの場合、それは「遊べるか、遊べないか」を決定するほど重要なことだったのです。 今回はPC-9801全盛時代、CPUがV30-10MHz〜i486-40MHzくらいの頃の高速テクニックを紹介していきます。もちろん、それ以降でも有効なのですが、Pentium(60MHz〜)になるとCPUの内部構造が大きく変わり、また別の技法が有効になったりするため、敢えて時代を限定してお話ししてまいります。 これはもう、しょっちゅう使用する処理のひとつです。画面全体(640×400pixel)を単一色で塗りつぶす処