赤道儀があれば、長時間露出による「天体写真」を撮ることが出来ます。 天体写真を撮るためには光害を避け、暗い夜空を求めて街から離れなければなりません。 でも望遠鏡用の赤道儀は重くて運搬が大変です。 そこで、小型軽量のポータブル赤道儀(=ポタ赤)が盛んに自作された時期がありました。(1970〜80年代) この頃に考案された簡単に作れるアイデアをご紹介します。 私もこれに習い、似た物を作りました。 2枚板式の簡易ポタ赤 (1976年頃) 天文雑誌「天文ガイド」に川村幹男氏が紹介したものです。 アメリカの天文雑誌「Sky&Telescope」のポタ赤のアイデアを紹介し、実際に自作して実験したものでした。 このポタ赤は非常に斬新な構造で、下の図に示すように2枚の板と角材で出来ています。 2枚の板を蝶番(ちょうつがい)で止め、ネジで板を押し開くようになっています。 望遠鏡すらなく、ネジを一分間に一回転