Indonesia's Darkest Secret インドネシアの悲劇を前代未聞の手法で描き出すドキュメンタリー『アクト・オブ・キリング』 今年のアカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門に『アクト・オブ・キリング』がノミネートされたのは当然だろう。 この映画は、インドネシア現代史最大の暗部を暴いた衝撃作だ。冷戦期に起きた多くの事件の中でもとりわけ悲惨でありながら、あまり知られていない大虐殺をテーマにしている(日本公開は4月)。 監督はジョシュア・オッペンハイマー、製作総指揮に映画監督のエロール・モリスとウェルナー・ヘルツォークが名を連ね、壮大な構想の下に作られた。 テーマは、インドネシアでクーデター未遂後の65〜66年に軍部の支援を受けて行われた大虐殺。登場する男たちは、大虐殺に加担したことをなぜか自慢げに語る。クーデター未遂後に、いわゆるチンピラから虐殺の実行部隊を率いる立場になった人々
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