猫の駅長「たま」が人気を集める和歌山電鉄(和歌山市)は18日、貴志川線で来年3月から運行予定の「たま電車」のデザインを発表した。正面にひげを模した線を入れて猫の顔をイメージし、側面にさまざまな姿のたまのイラストをあしらっている。 九州新幹線などを手がけ、和歌山電鉄の「いちご電車」「おもちゃ電車」も担当した工業デザイナー、水戸岡鋭治さんがデザイン。 貴志川線は和歌山市と和歌山県紀の川市を結ぶ14.3キロ。たまは貴志駅売店店主の飼い猫で、07年1月に同駅長に任命され、写真集なども発売されるなど人気を呼んでいる。同線は廃線の危機にあったが、06年4月に南海電鉄から和歌山電鉄が運営を引き継ぎ、ユニークな電車やたま効果で乗客増を図り、「地方鉄道の再生モデル」と評価されている。【宮嶋梓帆】