自転車を輪行袋に入れなくてもそのまま列車に持ち込むことができるサイクルトレインが、北近畿タンゴ鉄道(KTR)で本格導入された。昨年は沿線のイベントに合わせ、企画列車として4回運行し、延べ30人以上が参加。「自転車+列車」の観光を体験した。 近年、地方ではサイクルトレインを運行させる鉄道が増えている。 KTRは、「観光地を走っている鉄道ですが、降りたあとの移動手段が乏しい。そのことがマイカー観光につながるのでは」と分析。そこで列車の利用向上や環境時代にふさわしいとして、導入を決めた。 車両は、宮福線を走る深緑色のMF車「青鬼」を利用。サイクルトレインの企画時のみ、一部座席を取り払い、自転車を固定する器具を取り付けられるように改造した。 昨年5月、サイクルトレイン専用車の完成記念ツアーとして豊岡方面へ向かう企画列車の運行を皮切りに、運動をするのに適した9、10、11月に実施(9月分は雨で中止)