河上 裕氏(慶應義塾大学医学部 先端医科学研究所 細胞情報研究部門教授) 松島 綱治氏(東京大学大学院医学系研究科 分子予防医学教室教授)=司会 土井 俊彦氏(国立がん研究センター 先端医療開発センター 臨床新薬開発分野長/東病院副院長/先端医療科長/消化管内科) 玉田 耕治氏(山口大学大学院 医学系研究科 免疫学教室教授) 手術療法,化学療法,放射線療法に次ぐ「第4の治療法」として注目されるがん免疫療法。当初は悪性黒色腫のみだった適応は肺がん,腎細胞がん,ホジキンリンパ腫へと広がり,さらには胃がんや頭頸部がん,食道がん,卵巣がん,脳腫瘍など複数のがん種で臨床試験が進んでいる。がん治療の新時代の扉を開いたとも言えるがん免疫療法は,今どのような課題に立ち向かい,これからどこへ向かおうとしているのか。基礎から臨床まで,がん免疫療法研究にかかわる4人にお話しいただいた。 松島 「がん免疫療法」の