スパムメール対策団体に、大規模なサイバー攻撃が仕掛けられた。この手の話は今日では珍しくなくなったが、あまりの苛烈さで一時は欧州のインターネット利用者に影響が出たようだ。 各地で頻発し、被害の大きさも深刻化しているサイバー攻撃。「局地戦」が世界のネット利用者に波及することが懸念される。 欧州でネット上の動作が遅くなった? 被害に合ったのは、英国とスイスに本拠を構えるスパム対策の非営利団体「スパムハウス」。一方的に送りつけられるスパムメールからネットを守ろうと、スパム業者を追跡、特定してデータベース化し、定期的に公開している。2013年3月18日、同団体のサーバーが複数のコンピューターから大量の情報を送りつけられる「DDoS」攻撃の標的にされた。接続障害が発生し、ウェブサイトは閲覧不能となった。 このため米セキュリティー会社「クラウドフレアー」の手を借りてサイトを復旧。ところが19日以降も攻撃