死すべき定め(しすべきさだめ)は、古典や神話、ファンタジー作品において、老化を免れ事故以外では死なない不老不死の存在に対して、この世界の人間をはじめとするすべての生き物を区別する表現。英語の「モータル」 mortal に対応する概念。一部のゲームやファンタジーの翻訳では「定命」という仏教用語を転用していることがある。 語彙[編集] 「死すべき定め」「死すべきもの」を意味する英語の「モータル」mortal は、ラテン語の「モルタリス」mortalis に対応する[1]。古代ギリシア語では「トゥネートイ」θνητοί、ホメロスにおいては「ブロトイ」βροτοίとも言い、「人間」を表す一般的な言葉の一つだった[1]。これに対して、ギリシア神話の神々のような不死者を「アタナトイ」ᾱ̓θᾰ́νᾰτοι や「アンブロトイ」ᾰ̓́μβροτοιと言った。 死の発生[編集] 神話の類型のひとつに、不死や非