スミ子さんによろしく 「先生と呼ばれるほどの馬鹿じゃなし」は誤解されている、という話を以前誰かに聞いたことがある。普通の、世間一般での解釈は「先生と呼ばれて喜んでいるような馬鹿では(私は)ありません」あるいは「先生と呼ばれるようになるためには相当馬鹿でないといけないが、私はそうではありません」だと思う。つづめて言えば「先生は馬鹿である」なのだが、彼の主張するところによれば、実はこの川柳は「あの人は先生と呼ばれているくらいだから、馬鹿じゃないんだよ」なのだ。つまり「先生は馬鹿ではない」である。これが真実なのかそれともこの人の思い込みなのか、調べたのだがよくわからなかった。有名な「情けは人のためならず」がそうであるように、使われているうちに意味が逆転すること自体は、確かによくあることだ。 ただ「情けは人に」の場合は、なんだかんだ言っても、もとの意味と新しい意味の両方にある程度の含蓄がある。意味
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