人気漫画家が東日本大震災の被災者らに向けて描いたメッセージを展示する企画展が、江東区森下文化センターで開かれている。十二日まで。無料。 同センターには「のらくろ」の作者で、幼年期から青年期までを同区で過ごした故田河水泡さんの功績を紹介する「田河水泡・のらくろ館」があり、漫画にまつわる企画に力を入れている。今回は被災地支援として、田河さんの弟子でのらくろを継承した永田竹丸さんや山根青鬼さんのほか、日本漫画家協会に協力を依頼し、書き下ろし作品の複製四十六点が集まった。 永田さんが描いたのは、のらくろの絵に「見てえ!新しい芽よ!!」のセリフを添えた作品。やなせたかしさんは人気のアンパンマンを出品、ちばてつやさんは「立ち上がるぞ日本」のメッセージとともに代表作、あしたのジョーを描いた作品を寄せた。