後藤 真孝, 平田 圭二: 解説 "音楽情報処理の最近の研究", 日本音響学会誌, Vol.60, No.11, pp.675-681, November 2004. 解説 (日本音響学会誌60巻11号 (2004), pp.675-681 小特集---音楽音響における最近の話題---) PACS number: 43.75.-z English version is here. 1. 音楽情報処理が実世界と結び付く 最近,音楽情報処理の産業応用が急激に拡大している. 古くから研究されていた,シンセサイザに代表される楽音合成, MIDIシーケンサを基盤としたデスクトップミュージック(DTM), 各種作曲・演奏・録音支援のような音楽家向けの技術は実用化され, 既に音楽制作に不可欠なものとなっている. そうした従来技術に対し, 近年,音楽家でないエンドユーザが直接恩恵を受けるような技術に 注目