・地名の社会学 合併後の地名の決まり方が面白かった。 全国に○○橋という地名が多いのは、合併の影響であるケースが多いらしい。どちらかの名前にすると角が立つから、「該当する市町に他の市町が吸収されるイメージを避けるための方便」を考えたり、「みんなが足並みを揃えて新しい自治体名に」したりするのだが、橋があるとその名前が採用されやすい。橋はその構造上「両岸の仲を取り持つ性格」になるのだ。 「整理すると、まず橋があり、電停名に採用されて周辺の通称地名的役割を担っていた。その後は震災後の町名地番整理(昭和初期)で統合新町名としてこれらの橋の名が採用され、その後は住居表示で町域が拡大されるか、あるいは別の町名に呑み込まれて消滅する、という過程をたどった。」 合併後の名前を決める過程では、下・影・沼・北はマイナスのイメージがあるとされて消滅する傾向があるという。3つ以上の市町村が合併するときには大胆な新