「フォークソノミー」("Folksonomy")という語の生みの親として知られるトーマス・ヴァンダー・ワル(Thomas Vander Wal)によるフォークソノミーとウィキペディアに対する深刻な誤解に関する2年前の記事が目にとまった。遅ればせながら、目からウロコが一枚落ちた。 Folksonomy Definition and Wikipedia(November 2, 2005) その中でトーマスはフォークソノミーに関してデリケートな論点を明示している。つまり、フォークソノミーは正確には「もうひとつの分類」ではないということである。だとすれば、フォークソノミーにはどんな価値があるのか。トーマスはおおよそ次のように述べる。タグ付けはあくまで個人の語彙と理解の中でなされる行為であることを認識した上で、そのような個人的なタグ付けの集合から何らかの価値が生まれるとしたら、それは一つの情報に関し