ここ1週間、ハマりにハマっているアルバムがある。 ZAZEN BOYZの『Ⅲ』だ。 完成したようで、送ってもらいました。 ぶっ飛ぶわ。 それこそナンバーガール時代から毎回、向井はぶっ飛ばせてくれる。それはメロディから、声から、何よりディストーション・ギターから、そして音楽という名のすべての「間合い」の絶妙な発狂から、彼しか持っていけないやり方でぶっ飛ばせてくれる。 向井のルーツにプリンスがいるのは有名な話で、彼の金属的なロックに腰の据わったファンクとセクシャルなエッセンスが入るのは多分にそういうところからだ。前作にあたる『Ⅱ』はそのロックとファンクとポップのバランスが異常によいロック・アルバムだった。今回はね、それとも全然違う。あんまバランスは良くないと思うんだ、これ。しかし、バランスを超えた発狂と洗練が詰まっているんだ。発狂はすげえ発狂しているし、洗練されているのはとことん絹のようなアレ
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