【12月23日 時事通信社】23日付の香港紙・明報は機密扱いを解除された英公文書の内容として、1989年6月に中国・北京で発生した天安門事件に関連し、英政府が犠牲者を推計で最大3000人に達するとみていたと報じた。また、天安門広場からの退去期限より前に武力鎮圧が始まったとしている。 英研究機関が英外務省に送った文書によると、6月3日から4日にかけて、北京では1000人から3000人が殺害されたとみられるという。大多数は広場を離れる途中に犠牲になったとされる。 一方、別の文書によれば、武力鎮圧に当たったのは山西省を拠点とする人民解放軍の「第27軍」。広場にいた学生は1時間以内に退去するよう通告を受けたものの、5分後には装甲車の攻撃が始まったという。(c)時事通信社