東京23区の区名や市名を名乗っていながら、その市区内に所在していない駅がいくつかあります。この「ねじれ現象」が生まれた背景は、駅によって様々です。 東京23区のうち5区の「区名駅」が「怪しい」 ●品川駅(東京都港区 ×品川区) 京急や上野東京ラインのターミナル駅であり、新幹線も停車する品川駅は、品川区から北に外れた港区高輪三丁目にあります(新幹線の駅は港南二丁目)。 京急本線では「品川駅の南隣に北品川駅がある」という奇妙なことになっていますが、北品川駅は現地の地名で、「品川宿のあった地域の北側」というれっきとした由来をもっています。もっとも、品川駅の駅名の由来も、その品川宿に近いからと一説に言われています。 なお、今でこそ「品川駅は品川区に無い」と言われますが、実は品川駅の工事が始まった1871年(明治4)年9月の時点では、所在地は「品川県」でした(同年11月に東京府に編入)ので、あながち