千葉で発生した飲酒運転のトラックによる小学生5人の死傷事故を受け、政府が緊急の交通安全対策を取りまとめました。白ナンバーのトラックへのアルコールチェック徹底が言われていますが、義務化には大きな課題が横たわっています。 同じ「運送業」でも、飲酒対策には偏りがあった 千葉県八街市で発生したトラックによる下校中の小学生5人の死傷事故。飲酒が原因だったことがわかり、今なお日常的な飲酒運転の実態が浮き彫りになりました。菅義偉首相も出席した2021年8月4日(水)の関係閣僚会議では緊急対策が取りまとめられましたが、そこでわかった問題点を解説します。 拡大画像 警視庁による2020年末の飲酒検問。警察行政の基本は取締り。安全運転管理者による飲酒運転防止は後手に回った感がある(中島みなみ撮影)。 飲酒運転を効果的に減少させるために、行政は職業ドライバーを中心に対策を講じてきました。繰り返し悲惨な事故が起き