もともと電子メールは英語圏で開発されたシステムであり、コンピュータが普及して多言語対応になる以前から使われてきた。メッセージの標準文字セットは「US-ASCII」であり、そのメールを扱うプロトコルである「SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)」を実装したソフトウェア(メールサーバーやメールクライアント)もまた、US-ASCIIを標準の文字セットとしている。 7ビットを越えるMIMEのヘッダフィールド 記述される文字は、1文字1バイトといっても実際には7ビットの情報である。つまり、7ビットで表現される文字で作られたシステムに、後から入ってきたものが8ビットで表現される文字で動作させようとしてもうまく動作しない可能性がある。 これではヨーロッパの英語以外の文字も日本語もメールで使うことはできず、データファイルなどバイナリデータはまったく扱えない厳しい制約となる。
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