国会で答弁する萩生田光一文科相と見守る安倍首相 (c)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る 前川喜平元文科事務次官 (c)朝日新聞社 来年度から始まる大学入学共通テストで導入を予定していた英語の民間試験を、土壇場で方針転換した安倍政権。「身の丈」発言で釈明に追われた萩生田光一文部科学相は国会で経緯の不透明さを追及された。内実を知る前川喜平・元文部科学事務次官が真相を激白した。 【画像】前川喜平元文科事務次官の写真はこちら * * * 「政治によって、教育が振り回されている」 こう憤るのは、2014年から16年まで、文部科学審議官として、大学入試改革の議論に加わっていた前川元文科事務次官。自身も改革に関与した責任を認めながらも、試験延期に至るまでの政府の対応に憤りをあらわにした。 「明らかに『身の丈』発言で批判の流れを受け、政権にダメージがあると恐れた官邸の政治的判断に違いない。政権に批