市街地から見た先達山のメガソーラー。手前の正面はJR福島駅の新幹線ホーム=2024年6月5日午後0時44分、福島市、岡本進撮影 (朝日新聞) 福島市の先達山で建設が進む大規模太陽光発電施設(メガソーラー)の造成地から大量の泥水が流れた問題で、福島県の県北農林事務所が事業者に対し、工事中止の指示をいったん出しながら、本庁の農林水産部からの指摘を受けて撤回していたことがわかった。県と福島市の複数の関係者が明らかにした。 県などによると、2日の局地的な豪雨の影響で、このメガソーラーの造成地から出た泥水が沢伝いに流れ、高湯温泉につながる県道70号の道路上にあふれ出た。車で通行した近くの住民によると、道路が川のようになっていたという。事業者が土囊(どのう)を積むなどして応急対応した。 県北農林事務所の担当者らが4日に現地調査をし、東京の事業者を5日に事務所に呼んで事情を聴いた。それを受け、農水部は5