一般社団法人メディエータズ主催の修復的司法講演会が、10月9日(日)に東京で開催されます。今年の講師は、医療現場でメディエーションに取り組む荒神裕之さんと、私が講師を務めます。 私は、今回は〈当事者の声〉について、もう一度、考えるような場になれば良いと思っています。社会運動や裁判でも、「〈当事者の声〉の尊重」はうたわれるようになりました。しかしながら、そこでいわれる「声」というのは、「当事者(個人)のニーズ」や「要求している補償・条件の内容」を指すことがほとんどです。しかしながら、当事者は「他ならぬ、この私の声」を伝えようとしていることがあります。その、代弁不可能な〈当事者の声〉の側面を、修復的司法の事例検討を通して、考えていきたいと思っています。 どうぞ、よろしくお願いいたします。また、第2回の修復的司法の講演録も発行いたしました*1。第2回では、刑事司法制度をめぐる思想的な背景を簡単に