何気なく使われる「万が一」「万に一つもない」というようなフレーズは、英語では同様の意味で「a million chance(100万分の1の確率)」というフレーズがしばしば用いられます。実際には「100万分の1の確率」とはどのような事象に該当するのか、カリフォルニア大学バークレー校の統計局が研究データを示しています。 What really has a 1 in a million chance? https://www.stat.berkeley.edu/~aldous/Real-World/million.html References to chance in blogs https://www.stat.berkeley.edu/~aldous/Real-World/blogs.html 統計局はまず、「a million chance(100万分の1の確率)」というフレーズをカジ
ロボットの開発・研究は、この世の複雑さとの戦いです。ロボット自身が壊れないように組み上げるのも大変ですし、ロボットを歩かせようとすると、普段平らだと思っていた地面に実は起伏があることに気づきます。またカメラには無数のものが映り、しかも映り方には無限にバリエーションがあります。そんなわけのわからないところで複雑な機械を動かそうというのですから、ロボティクスというのは因果な学問です。どうかしています。 ここ四半世紀、この難問の解決に一役買ってきたのが確率論や統計学です、と言ったら皆さんは「本当か?」と思うかもしれません。しかしこれは紛れもない事実で、最初の頃は動きやカメラでの観測の乱れの起こり方を確率で考えて対策する方法が考案され、今も活用されています。そして現在は、ロボットが大量のデータから、統計的な法則性を見つけて何かを認識、判断するという段階まできています。これは、実は動物や人間もやって
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