日本では、がんは30年以上も死因第1位になっており、2人に1人ががんになると言われています。がんによる死亡や、治療などによる生活の質の低下を減らすには早期発見・早期治療が重要で、がん検診はそのカギを握ります。本特集では、国が推奨する5つのがん検診とその重要性について解説します。 がん検診未受診の理由 ※出典:令和元年7月がん対策・たばこ対策に関する世論調査(内閣府大臣官房政府広報室) ●検診未受診の理由から見えるがん検診への偏見 国では、施策に関する国民の意識を把握するため、世論調査を実施しています。この調査の一つに「がん対策・たばこ対策に関する世論調査」があります。 令和元年度の同調査の結果から、がん検診に対する国民の考え方や不安が見えてきます。今回注目するのは、「がん検診未受診の理由」です。 最も多い回答は「受ける時間がないから」で、検診に行く時間を捻出することが難しいと考える人が多く