ニコンに対して損害賠償や謝罪広告等を求めて提訴した安氏と弁護団 (2012年12月25日 東京・東京地裁の司法記者クラブで/撮影:綿井健陽) 昨年2012年、一つの写真展示が開催一カ月前に突如、一方的に「中止通告」を受けた。新宿ニコンサロンで予定されていた写真展『重重~中国に残された朝鮮人元日本軍「慰安婦」の女性たち』だ。 http://juju-project.net/exhibitions/201206_tokyo 韓国人写真家の安世鴻(アン・セホン)氏が撮影したこの写真作品は、ニコンサロンの選考委員会が審議した結果を受けて開催されることになっていたが、ニコン側は「諸般の事情」「総合的に考慮した結果」という理由で突然中止しようとした。 結局、新宿ニコンサロンでは、裁判所による仮処分命令(契約に基づく施設使用)後に、「仮開催」という異様な形で展示された。 しかし、同じく大阪ニコン