明日があって、明後日があって、そうして当たり前のようにあたしは未来を信じている。誰だって、そうなのだろう。世界のあやふやさに怯えているくせに、どこかで甘えてしまってもいる。そしておそらく、そのほうが暮らしやすいのだ。下手に考えて足をとめてしまうより、何も考えずに歩いているほうが遠くまで行ける。けれど、そうできない運命を背負った人間だっているのだ。明日も明後日も、それどころか今日さえも信じられない。ただ、今を生きるしかない。それはいったいどういうものなのだろう。覚悟なのか、諦めなのか。 ほっとする日常なシリーズ初の短編集 → 感想
半分の月がのぼる空〈7〉another side of the moon―first quarter (電撃文庫) 作者: 橋本紡,山本ケイジ出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2006/06/01メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 27回この商品を含むブログ (103件) を見る本編のアフターストーリーだった前巻に不満を覚えた方も今回は大丈夫かも。 というのも、巻数こそ続き数えで7巻となっているが、今回は「その後の話」ではなく、短編集。 それも半月がまだ完結していない頃に書かれたものが収録されているため、時間軸上でもかなり以前の話。多田さんがまだ生きていたりと、相当初期の頃。 但し、書き下ろし短編の前編がひとつ入っており、これだけは6巻より更に後の話。 内容は裕一と里香、それぞれの文化祭。まだ、一緒に文化祭を過ごすって状況には至っていない。多分、それは後編になる
半分の月がのぼる空〈7〉another side of the moon―first quarter (電撃文庫) 作者: 橋本紡,山本ケイジ出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2006/06/01メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 27回この商品を含むブログ (103件) を見る半月短編の二冊目。電撃は短編でも普通に続編としちゃうのはあれだよね。 そこはスニーカーなり富士見のようにして欲しい。他はそのままでいいけど。 時系列的には初期の者が多くてなんだかそれだけでホロリとする俺は懐古厨。 何度いったか判らないけど、この作品は全編ほんわかホロリ。 うーん、すごい。 猫缶も自分で書いたのがわからないくらいの話なのに、感動分をきちんと混ぜれるあたりすげー。もちろん種として比喩だろうけど。 でも冷静になって考えると猫缶って絶対に食べたくない。 ツナみたいな味がするとはよ
Title : 半分の月がのぼる空 7 another side of the moon - first quarter Author : 橋本紡 / Illust : 山本ケイジ ISBN:4840234507 / 電撃文庫 本編は前巻で終了しているこのシリーズ。新刊は短編集です。 何本か収録されてるのですが、里香と共に迎える学園祭の話が一番良かった。次の巻へ続く内容になっているので、まだ完結してはいないんですが...やはり元気になった里香を読めるのが単純に嬉しいです。 視聴覚教室の攻防戦もお気に入り。他の短編にも言えることですが、特にオチは無い話なのに、何でこんなに楽しく読めるんだろう。このシリーズの雰囲気そのものが、自分のツボを良い感じに刺激してくれているみたい。どの話も満足の行く内容でした。 あとがきを読む限り、後1冊で完全完結のようです。寂しくもあるけど、ダラダラ続くよりは断然マ
半分の月がのぼる空〈7〉another side of the moon―first quarter (電撃文庫) 作者: 橋本紡,山本ケイジ出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2006/06/01メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 27回この商品を含むブログ (103件) を見る 秋、里香にとって初めての文化祭―山上祭。裕一はまったくやる気がなく、だらけにだらけていた。だが、山西に無理やり引っ張られていった視聴覚室では『古典ロシア映画上映会』なるものが始まろうとしていてそれはつまり先生にバレたら停学もののいわゆるエ○ビデオ鑑賞会でそこに先生が突入してきて……。 一方里香は、みゆきと共に演劇部の練習を見学していた。そこで部長の柿崎に、ある目的で声をかけられ―。 短編集第1弾 里香の出番が少ない(´・ω・`)ショボーン 短編集だからしょうがないか...ρ(・ω`・
思いは言葉に。 はてなブログは、あなたの思いや考えを残したり、 さまざまな人が綴った多様な価値観に触れたりできる場所です。
はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました 以下のエントリの通り、今年末を目処にはてなグループを終了予定である旨をお知らせしておりました。 2019年末を目処に、はてなグループの提供を終了する予定です - はてなグループ日記 このたび、正式に終了日を決定いたしましたので、以下の通りご確認ください。 終了日: 2020年1月31日(金) エクスポート希望申請期限:2020年1月31日(金) 終了日以降は、はてなグループの閲覧および投稿は行えません。日記のエクスポートが必要な方は以下の記事にしたがって手続きをしてください。 はてなグループに投稿された日記データのエクスポートについて - はてなグループ日記 ご利用のみなさまにはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。 2020-06-25 追記 はてなグループ日記のエクスポートデータは2020年2月28
うーん…。 元々3月に卒業次第東京を出ようとは思ってたけど、ひかりにすっかり東京離れ願望を刺激されちゃったなぁ。 生まれてからずっと東京で暮らしてきたから地方でやってけるのか不安がないわけじゃないけど、最終的に離島暮らしをしたいなんて考えてるんだからこれぐらいは楽に踏み越えてかないとなー。 ひかりをすくう 作者: 橋本紡出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/07/21メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (64件) を見る ひかりの“ココにしんみり” :「ひたすら走って、ひたすらクロスを上げ続ける」サイドの宿命(61頁) ひかりの“ココにしんみり” :なにかを見つけたら、本来の意図や意味など気にせずに、見つけたものを大切にすればそれでいい。(231頁) 半月8巻あとがきを読んでの追記 ひかりは半自伝とのこと。どうりで…と思ったわけですが、以下引用。 「自伝に近
どういう人か全く知らずに、表紙が目にとまったので手にとってカバーの折り返しをみたら、「平坦な戦場をいかにして生き延びるか」がテーマの作家とあって、あー「リバーズ・エッジ」ね、ということで読んでみました。 甘い、甘いし若いなあと思いつつ読むけど、うわっと思うほどうまいところもある。 しかしこれは私には若すぎる、なんて思いながら読み続けるとしだいに、意外にもなにか身につまされ、忘れていたことを色々思い出す感じに。 そして、この人が「平坦な戦場」をいう意味はなんとなくわかります。 でも、岡崎京子みたくは病んでいなくって、あまり病んでるのはもうきついので、これくらいが良いです。 「下らないものを手に持ち、つまらない理由で死にそうになりながら、薄汚れた川を、今も、そしてこの先も、ひたすら渡っていくのだ。」 滑稽な文脈に置かれている文章なのでここは実はまず笑うところだと思うのですが、この文章だけとりだ
ひかりをすくう。 本屋の棚にこの言葉を見つけたとき、それが僕の中にすっと入り込んできた。これまで何百冊と本を読んできたが、その中でも5本の指に入る素晴らしいタイトル。読み終えたあと、もう一度表紙に書いてあるこの言葉を味わった。この言葉はしばらく僕を捕らえて離さずに、ずっとずっと僕のそばにいた。そっと寄り添うみたいに。 仕事をがんばりすぎて自分を知らず知らずのうちに追い詰めて心を病んでしまった女性が、仕事をやめ同居人と一緒に田舎暮らしを始める。そしてなんでもないありふれた日常をおくっていくうちに、少しずつ自分を取り戻していく。ひとつひとつ、ひかりをすくうように。 ひかりをすくう 作者: 橋本紡出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/07/21メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (64件) を見る
集中講義が終わってから、朝寝て夕方起きる生活。 太陽を見ないなんてこともしばしば…。ああ、ダメ人間だ…。 半分の月がのぼる空〈5〉 long long walking under the half-moon (電撃文庫) 作者: 橋本紡,山本ケイジ出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2005/09/01メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 23回この商品を含むブログ (135件) を見る本当にいい話ですね。 ライトノベルにありがちなファンタジックな設定は全く無く、 よくもここまでやってくれましたという感じ。 登場人物みんなが物語の中で生きています。 では、今回も少しだけ引用を…。 あるいは、僕が口にしているのは、どうでもいい言葉なのかもしれなかった。ただの自己満足みたいなものなのかもしれない。けれど僕が手にしている武器はそれだけだった。たとえ刃こぼれしていようが、折
なんか妙に違和感を感じたら、切手がガンダムWだった。orz いったい、母に何が... 面白そうなトピックなのですが、私には有給が...ぐは。 半分の月がのぼる空〈6〉 (電撃文庫) 作者: 橋本紡,山本ケイジ出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2006/02/01メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 28回この商品を含むブログ (135件) を見る 実質に時間位で一気読みしちゃった感じですが、相変わらず橋本紡の文章は読みやすいです。 これで完結ですが、短編集が出るらしいので、そっちにも期待してみましょう。時間が出来たら、一巻からもう一回読み直してみようっと。 妙に印象に残った夏目先生のお言葉。 pp.245-247 最長の十年までいったとしてたら、おまえはそのとき二十八だ。 何かを一から始めるには遅すぎる。 だが自分の人生を諦めるには早すぎる。 中途半端もいいところ
つき味噌とマビノギやったりオリンピックの開会式見てたりしてました。 半分の月がのぼる空〈6〉 (電撃文庫) 作者: 橋本紡,山本ケイジ出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2006/02/01メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 28回この商品を含むブログ (135件) を見るいよいよ完結です(短編が出るらしいけど)。5巻で実質終わってたのではありますが第6巻です。2〜5の夏目を中心とする「残された者」というテーマを離れて「青年期の不安」というもうひとつのテーマを中心としたお話。いわゆる進路の問題。なんと言うか、嫌にリアルだな、皇學館とか三重大学とか。私の受験期くらいからやってるんだよなー、この小説。2〜4の修羅場がこえーの、マジすげーし。 というわけで無事完結です、お疲れ様でした。里香かわいいよ里香。
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