上の表の数字の中で特に注目すべきなのは「非白人の人口」の増え方です。1952年当時に比べると100倍以上になっている。英国が文化的・人種的に多様化したということです。これ以外の数字として、仕事に就いている者がゼロという世帯は63年前には4%だったけれど、現在では16%にのぼる。また人口1000人あたりの結婚数(1年間)は1952年が16人であったのに現在は9人に減っている。その一方で離婚数は63年前は3人だったのに今では約4倍の11人となっている。1952年には同性結婚なんて考えられなかったのが、いまでは「当たり前」ではないにしても合法化されてはいる。つまり人間関係がかつてのように一様ではなくなったということです。 ビクトリア時代に始まった大英帝国は、エリザベス2世の時代になって大きく「衰退」している。例えばインドが独立したのは、彼女が即位する5年前のことです。尤も1952年の時点でもマレ