憲法記念日の3日、群馬県高崎市の群馬音楽センターで、「第34回5・3憲法記念日集会」(5・3憲法記念日集会実行委員会主催)が開催された。 集会では、「ゴジラ」などの映画出演で知られるベテラン俳優の宝田明氏と、元朝日新聞記者で市民団体「九条の会」世話人の伊藤千尋氏が講演した。 84歳の宝田氏は満州・ハルビン出身。「俳優として人間として」と題した講演で、自身の戦争体験を振り返り、旧ソ連兵に銃弾で撃たれた体験などから、「ソ連という国全体を否定してしまう。戦争は憎しみしか残らない」と述べ、「旧日本軍も同じだ」と続けた。 さらに、現職の国会議員のほとんどが戦争を経験していないとしたうえで、安倍政権の目指す憲法改正について、「しゃくに触る。私は怒っております」と語気を強めた。 伊藤氏は「(憲法)9条は世界に広がっている。9条をほしがっている人が世界中にいるかもしれない」と話した。 壇上のスクリーンには