ワシントンではトランプ米大統領と安倍晋三首相の緊密な関係が改めて論題となってきた。日米両国が北朝鮮の核の脅威への対応で歩調を合わせ、同大統領の日本などアジア歴訪が近づいたことも原因のようだ。 両首脳がいまの世界主要各国の首脳間でも最も親しく波長が合う、という評価は以前から米側の官民で語られてはいた。8月中旬には大手米紙ウォールストリート・ジャーナルに「安倍首相はトランプ大統領の相棒(sidekick)だ」という見出しの記事が大きく載った。9月上旬には米紙ニューヨーク・タイムズに「トランプ大統領は安倍首相こそ友人だとみなしている」という見出しの長文記事が掲載された。 いずれの記事も両首脳の相性や政策の一致、頻繁な会談に加えて、二人はなぜ仲がよいのか、この緊密さが果たして米国にプラスになるのか、日米間でのリスクとなるのか、という分析まで伝えていた。相棒関係は日米間の安保や政治の課題を背景に功罪