昨年の米大統領選時に巨額の献金をしたカジノ王や投資家らが、タックスヘイブン(租税回避地)を利用していたことが、「パラダイス文書」を元にした国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)の取材でわかった。主な献金者のうち、文書に名前が載っていた計5人だけで、計1・8億ドル(205億円)に上る。ヒラリー・クリントン元国務長官だけでなく、選挙戦で既得権層を激しく批判したドナルド・トランプ氏もこうした献金に支えられていた。 米ラスベガスのカジノリゾート「サンズ」のシェルドン・アデルソン会長は共和党候補だったトランプ氏を支持。選挙を監視する米「レスポンシブ政治センター」によると、共和陣営に個人で最高の8250万ドル(94億円)を献金した。 パラダイス文書によると、英領バミューダ諸島のプライベートジェット機運用会社の社長として、アデルソン氏の名があった。この会社にサンズから2010~16年、数千万ドルが支
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