大手食品メーカーの日清食品ホールディングスは、男性社員が取引先の業者に発注し、代金の一部を着服する手口で、およそ1億円を不正に受け取っていたとして、8日付けで懲戒解雇するとともに刑事告訴したと発表しました。 発表によりますと、この元社員は平成23年ごろから、およそ6年間にわたって、取引先の業者に発注したうえで代金の一部を着服する手口で合わせて、およそ1億円を不正に受け取っていたということです。 ことし1月に不正を指摘する内部通報があり、会社側が関係書類のチェックや本人への聞き取りなどの調査を進めた結果、不正行為が明らかになったということで、会社は8日付けで懲戒解雇するとともに刑事告訴しました。 また、元社員と結託していた業者との取り引きを打ち切りました。 日清食品ホールディングスは「今回の事態を厳粛に受け止めている。社内の管理体制を一層強化し、再発防止に取り組みたい」と話しています。