会計検査院は12日、森友学園との土地取引の調査の際、財務省からは改ざんされた貸し付け決議書の提出を受け、一方で国土交通省からは改ざん前の同決議書を受け取っていたと明らかにした。国会内での野党議員によるヒアリングで検査院が説明した。 同決議書は財務省の決裁文書で、貸し付け契約の成立後に財務省から国交省に提供され、保管されていた。昨年の検査の際に両省から検査院に提出された。同じ文書なのに内容に違いがあったため、検査院が財務省に問い合わせたところ、「財務省が提出したものが最終版だ」との説明を受けたという。 野党議員からは「なぜ検査院は(改ざんに)気づかなかったのか。おかしいと思わなかったのか」などの指摘が出た。