ソフトバンクの純利益がとうとう1兆円を超えた。純利益で1兆円を稼ぎ出す日本企業は、トヨタなどごく限られている。ソフトバンクは名実ともに日本を代表する会社となったわけだが、今回の決算はそれ以上の意味を持っている。もしかすると同社は日本で初めて、本当の意味での「世界企業」に成長できる可能性が見えてきたからだ。 純利益1兆円超えの意味 ソフトバンクが発表した2017年3月期の業績は、大きな驚きを持って受け止められた。売上高はほぼ横ばいの8兆9010億円だったが、当期純利益は前期比約3倍の1兆4263億円となった。同社の純利益が1兆円を超えるのは初めてのことであり、日本において純利益が1兆円を超える企業というのはトヨタなどごくわずかしかない。 ソフトバンクは投資会社でもあることから、純利益1兆円超えは投資収益による瞬間風速だと思った人も多いかもしれない。 確かに当期利益の中にはゲーム会社であるスー
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