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![関ヶ原の戦い「よく聞く通説」はウソだらけだ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/952a04b747b2ca9cdede340f97ad94e68f6e5a66/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftk.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F0%2F7%2F1200w%2Fimg_07f7e80c430919be693041b908210bf5332097.jpg)
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ここにクソコードがある。 誰が作ったかはわからぬ。それが、どのような経緯でクソコードとなったのか、 あるいは、最初からクソコードであったのか、それらは全てクソコード自身が知るのみである。 ファーストコンタクト ある日、営業からシステム案件を打診されたので見積もりして欲しい。というメールが来る。 とある企業の既存システムに機能を追加する簡単な案件ですが、なななんとソースや仕様書をご支給いただけます! と、それはサンタにプレゼントが貰えると信じて疑わぬ子供のような真っ直ぐなメールである。 ソースコードが入った圧縮ファイルを受け取ったプログラマは、早速、コードを読んでみる。 そのシステムが本当にいいコードで書かれているかを判断するには時間がかかるが、 クソコードであるかはおおよそ30分でわかる。 インデントがタブとスペースどちらかに統一されていないとか、フレームワークの誤用があるとか、またはフレ
1 夜の街に降るはずだった雨は、この寒さで雪になってしまったようだった。 人材エージェント会社の営業を待っていた関口は、折りたたみ傘をさしていたが、風に巻き上げられた粉雪のいくつかは、彼の野暮ったいコートに吹き込んでしまう。 地下鉄の入り口から息せき切って営業の男がやってきた。時間ギリギリだ。 「急ぎましょう」 遅くなったのは自分のせいなのだが、彼は高そうな時計を一瞥すると早足に歩きだした。 「お電話でも言いましたが、どうも、難しいお客さんのようですから。関口さんも気をつけてください」 クライアントのオフィスに向かう道すがら、息を弾ませながら営業は言った。 どう気をつけろと言うんだ。関口は心の中で溜息をついた。 年度末の繁忙期に入ろうとしている中、大抵のエンジニアはすでに現場にアサインされていて、あぶれているのは自分のような40代以上のエンジニアなどの「訳あり」物件だけだ。 関口としては、
「君の名は。」「怒り」「何者」――。2016年、立て続けに話題作を手がけた映画プロデューサーがいる。川村元気、37歳。「君の名は。」の興行収入が200億円を超えた。11月に上梓した小説『四月になれば彼女は』も発売1カ月足らずで10万部を突破。だが川村は、「はじめから勝算があったわけではない」と言う。川村が考える「ヒットの構造」とは。 (ライター・柴那典/Yahoo!ニュース編集部) ——2016年は、映画プロデューサーとして「君の名は。」「怒り」「何者」という3本の映画を手がけ、川村さんの小説『世界から猫が消えたなら』を原作とした映画も公開されました。それだけでもお忙しいのに、さらに3作目の小説『四月になれば彼女は』を上梓された。一体いつ書いているのだ、と思いました。 映画「君の名は。」「怒り」「何者」はほぼ並行して製作していて、「世界から猫が消えたなら」も原作者として深く関わっていました
今日は仕事が忙しく昼飯をとることができなかった。 いつの間にか終業時間になっていて、鈍い空腹を感じていた。 イーガンの『ゼンデギ』を持って、はま寿司に行った。 『白熱光』も面白かったけれど『ゼンデギ』も面白い。いよいよ物語が佳境に入ったあたりを読み進める。 はま寿司のジャンクな創作寿司たちを、SF小説を読みながら堪能する。 満腹に近づく。最後と思って「サーモンアボカド」を注文する。 この「サーモナボカド」は、シャリ+サーモン+アボカド+玉ねぎ+マヨネーズで構成され、サーモンの上に香ばしいアボカドが乗っているのが特徴のジャンク寿司の一種だ。 ところが、食べようとすると2つひと組のサーモンアボカドの片方にアボカドが乗っていないことに気がついた。 はま寿司はネタがシャリから崩落することは日常茶飯事だが、ネタの重要構成要素が1欠片足りないのは初めての経験だった。 片方にアボカドが乗っていないのであ
One dollar and eighty-seven cents. That was all. And sixty cents of it was in pennies. Pennies saved one and two at a time by bulldozing the grocer and the vegetable man and the butcher until one's cheeks burned with the silent imputation of parsimony that such close dealing implied. Three times Della counted it. One dollar and eighty- seven cents. And the next day would be Christmas. There was cl
千野 帽子 翻訳「小説列伝」準備中 @chinoboshka2017 最近「山月記」についていろいろ考えてるんだけど、李徴は反省が足りないね。 僕らTwitterユーザみたいな奴だね彼は。 千野 帽子 翻訳「小説列伝」準備中 @chinoboshka2017 「山月記」は「最後まで反省が足りない人」を書いた残酷な話なんだよね。「表現」という制度の限界を書いた「表現」ということもできる。 中島敦はブッキッシュな文学者だけど、その立ち位置はじつは文学の外だったんだなーとわかる。 千野 帽子 翻訳「小説列伝」準備中 @chinoboshka2017 「山月記」の李徴は「俺のやってたロックって、ロックじゃない世間を見下してるつもりで、ほんとは自分が世間を怖がってることを直視できないただの自己欺瞞だったんだ」って懺悔した舌の根も乾かぬうちに「それでは最後に1曲、聴いてください」と言う! ホントに反省
クリスタルガイザーの蓋もあけにくい。 量が多くて安いから愛飲していたけど、蓋を開けられなくていつも友人に開けてもらっていた。 大学受験のときも、同じノリでコンビニでクリスタルガイザーを買ってから受験会場に行ったのだけど、同じ大学を受ける友人なんていなくて喉が渇いたのに蓋をあけられなかった。 恥を忍んで通路を挟んで隣の席の男の子に蓋をあけてくれるよう頼んだ。彼は快諾してくれて、そんなに固くないよ?と笑いながらあけてくれた。 喉の渇きも潤い、万全の状態で試験に臨めたおかげで第一志望のその大学に合格した。入学すると、蓋をあけてくれた彼も、同じ学科にいた。 理系の学部学科だったので、女子は私を含めて三人しかいなかった。二人は、どうにも話しかけにくいタイプの子だった。 上京してきた友人もいなかったため、顔見知りがいることが嬉しくて、彼とよく話すようになった。 いつも、隣で必修科目を受けていた。彼は明
1ドル87セント。 それで全部。 しかもそのうち60セントは小銭でした。 小銭は一回の買い物につき一枚か二枚づつ浮かせたものです。 乾物屋や八百屋や肉屋に無理矢理まけさせたので、 しまいに、こんなに値切るなんてという無言の非難で頬が赤くなるほどでした。 デラは三回数えてみました。 でもやっぱり1ドル87セント。 明日はクリスマスだというのに。 これでは、まったくのところ、粗末な小椅子に突っ伏して泣くしかありません。 ですからデラはそうしました。 そうしているうちに、 人生というものは、わあわあ泣くのと、しくしく泣くのと、微笑みとでできており、 しかも、しくしく泣くのが大部分を占めていると思うようになりました。 この家の主婦が第一段階から第二段階へと少しづつ移行している間に、 家の様子を見ておきましょう。 ここは週8ドルの家具付きアパートです。 全く筆舌に尽くしがたいというわけではないけれど
受賞 日経、毎日 単行本 46 ● 142ページ ISBN:978-4-309-20672-1 ● Cコード:0097 発売日:2015.04.03 この本の内容 無意味は人生の本質だ!と叫び、冗談の黄昏の時代を嘆く登場人物たちを中心に、20~21世紀の歴史、政治、社会風俗を徹底的に笑いのめした、著者10年ぶりの小説。仏で数10万部突破。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ミラン・クンデラ『無意味の祝祭』解説 西永良成 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (この解説は、本来は『無意味の祝祭』巻末に掲載すべき内容ですが、著者クンデラ 氏がご自身の小説には本文以外の要素をつけることを認めない方針をとられているた め、メールマガジンの形でお届けいたします──編集部) この二〇一五年四月には満八十六歳になる
モモちゃんとアカネちゃんの本(1)ちいさいモモちゃん (児童文学創作シリーズ) 作者: 松谷みよ子,菊池貞雄 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1974/06/27 メディア: 単行本 購入: 3人 クリック: 19回 この商品を含むブログ (60件) を見る もしかしたら前にも一度書いたような気がするけど、気のせいかもしれないのでまたこの話を書く。 私や妹がまだ小さかった頃、母がよく読んで聞かせてくれた「ちいさいモモちゃん」。 モモちゃんが生まれた日に、靴下やチューインガムがお祝いにかけつけるところから始まる子供向けの童話だ。実家にはこの1冊しかなかったけれど、大人になって、私に子供が生まれてから、この本にはもう5冊続きがあることを知った。2作目から順に、「モモちゃんとプー」「モモちゃんとアカネちゃん」「ちいさいアカネちゃん」「アカネちゃんとお客さんのパパ」そして「アカネちゃんと涙の
http://web.mit.edu/jemorris/humor/500-miles From: Trey Harris <trey@sage.org> 今から私が書く話は、起こりようのない問題についてだ。この話を広く一般に公開してしまうのは惜しい。というのも、いい酒の話のネタになるからだ。この物語は、退屈な詳細や問題を隠すために、多少事実を変えていて、物語を面白く脚色している。 数年前、私はキャンパスのメールシステムを保守する仕事をしていて、統計学部の学部長から電話を受けた。 「大学の外にメールを送るのに不具合が発生しているのだが」 「どんな問題でしょう?」と私はたずねた。 「500マイル以上メールを送れないのだよ」と学部長は説明した。 私はラテを吹き出した。「何だって?」 「ここから500マイル以上離れた場所にメールを送信できないのだよ」と学部長は繰り返した。「実際は、もう少しあるの
フィジー人は其(その)最愛の妻すら、少しく嫌味(いやみ)を覚ゆれば忽(たちま)ち殺して其肉を食うと云う。又タスマニヤ人は其妻死する時は、其子までも共に埋めて平然たる姿なりと。濠洲の或る土人の如きは、其妻の死するや、之(これ)を山野に運び、其脂をとりて釣魚の餌となすと云う。 その若草という雑誌に、老い疲れたる小説を発表するのは、いたずらに、奇を求めての仕業(しわざ)でもなければ、読者へ無関心であるということへの証明でもない。このような小説もまた若い読者たちによろこばれるのだと思っているからである。私は、いまの世の中の若い読者たちが、案外に老人であることを知っている。こんな小説くらい、なんの苦もなく受けいれて呉(く)れるだろう。これは、希望を失った人たちの読む小説である。 ことしの二月二十六日には、東京で、青年の将校たちがことを起した。その日に私は、客人と長火鉢をはさんで話をしていた。事件のこ
ゴリオ爺さん (上) (岩波文庫) 作者: バルザック,高山鉄男出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1997/09/16メディア: 文庫 クリック: 9回この商品を含むブログ (19件) を見る ピケティに出てくるので、半ばいやいや手に取った。いやならいちいち手に取らなくてもいいじゃん、邦訳はアマゾンで検索すればすむじゃん、と思うだろうけれど、ぼくはそれではすませないのだ。他のだれもほとんどやらないことだが、ぼくは各種の翻訳で、参考文献に邦訳がある場合はそれを書くだけでなく、引用部分のページ数が出ている場合には邦訳の中で該当箇所が何ページにあるのかまで調べて書いている。 Jane Austen, Sense and Sensibility (Cambridge, MA: Belknap Press, 2013), 405 邦訳ジェイン・オースティン『分別と多感』(中野康司訳、ちくま文庫、
今年のネット上の宿題相談は例年に増して面白い。 脱ゆとり世代が中高生となったためであろうか、小保方さんのコピペ・改竄を早稲田が認めたということで市民権を得たということなのだろうか。おかげでこちらも想像力を刺激されていろいろとネタが浮かぶ。 なんと夏休みの宿題をやっていない言い訳まで考えてしまった。 自由研究でデング熱をやろうと思って資料はまとめたんですが、コピペだけではよくないと思い、代々木公園に写真を撮りに行きました。蚊がいたので、是非標本にと思って追いかけたら、逆に刺されてしまい、係の人には数日間絶対安静で様子を見てください、と言われました。そのまま寝ておりましたので宿題はやってません。 というわけで今回は「読書感想文」を書いてみた。読書感想文のネックは元の作品を読むのに時間がかかるということである。そこで考えた「世界で最も短い小説を対象に、どこまでやれるか挑戦してみよう。」 「挑戦」
昨日のエントリーでロンゴスをあげたので、「ダフニスとクロエー」を取り上げます。BGMはもちろん、ラヴェルのバレエ音楽で。マルティノン指揮のが気持ちよい。 ジャン・マルティノン指揮 www.youtube.com アンドレ・クリュイタンス指揮 www.youtube.com バレエ上演映像 www.youtube.com 2世紀ローマでギリシャ語でかかれた大衆文学のひとつ。主要な読み手は、都市市民の有閑マダムで、恋愛物が好まれた。このあたりの事情は、ドイツ民衆本でもゴシックロマンスの隆盛においてもかわりはない。 ギリシャ西方のレスボス島。その首都ミュティレーネーからほど近くにある山間の村を舞台にする。あるとき村の置いた農民が豪華な飾り物と一緒に捨てられた子供を見つける。その子は山羊に育てられていた。その2年後に、同じ状態で羊に養われている女の子を見つける。別の家で育てられていたが、幼馴染の二
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