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今回のチベット暴動で中国が責められるのはあらためて言うまでもないところだろうし、その部分は多く語られてもいると思う。以下は、中国側に立って中国を擁護したい意図ではない。また意図的に陰謀論的な話の展開をしたい趣味もない。だが、事態が十分に報道されていないこともあり、気になっているといえば気になっていることがあるので、基本的には備忘として手短に書いておきたい。 まず今回の暴動のタイミングについてだが、この3月10日はチベット民族蜂起49周年にあたる。インターネットを検索すれば誰でもわかることだが、この記念日には毎年世界各地で平和行進が行われ、ダライ・ラマによる声明が発表される。チベット現地におけるその活動は不明だが、この日が重要な意味を持つことは当然予想されるし、暴発があっても不測の事態とは言えない。1989年のラサ暴動の記憶も当局側で消えるはずもないので、中国当局はなんらかの暴動は予想してい
私が感じる認知科学の魅力の一つは、その立場(パラダイム)の中間的なところにある。(認知科学がまだなかった)認知革命の真っ最中のころ、一方に当時の心理学で主流であった科学的厳密さの代償に意味を追放した行動主義があり、他方に人間性心理学のような人生の意味で充満した人間主義(ヒューマニズム)があった。それに対して、認知革命の意義はそのどちらでもないもう一つの道、科学的でありながらも(意味のある)冷たくない方法、を示したことにある。 いまでは行動主義や人間主義をあからさまに採用する人は少なくなっているが、にもかかわらず、実はこうした認知科学の中間的な位置は最近でも変わっていない。一方にあるのが脳科学*1や分子生物学に代表される還元主義*2であり、他方にあるのが熱い政治的意味の詰まった構築主義*3であったりする。科学的厳密さを求めるなら還元主義を採る方が妥当だし、分かりやすい意味を求めるなら構築主義
スピリチュアルが非科学的であることは初めから自明じゃん!みたいな個人的意見は置いとくとしても、スピリチュアル批判をしている有名な人の中には違和感を感じる人がいる。私には、果たしている(問題含みの)役割の点ではスピリチュアルと俗流若者論と俗流クオリア論に違いを見出すことができない。リカちゃんとかモギっちとかの批判に専門性があるなら聞く価値はあるかもしれないが、所詮は人気評論家にすぎないのはもう分かっている。スピリチュアルを批判したいなら常識の観点からすれば十分であって、(俗流を含めて)権威を持ち出す必要はないんじゃないのか? それから、ユングやシュタイナーのような(宮台真司が言うところの)西洋密教*1を俗っぽいスピリチュアルと一緒くたにして擁護するやつを最近見かけるようになったが、そういうのって馬鹿にされてるようで私にはむしろむかつく。(自分の)位置取りのための擁護なんてするな! それにして
3月1日、コバルト60という放射性物質の混入した鋼材が中国から輸入されていたことが明るみに出、警察が輸入ステンレス鋼材30トンを押収した。 イタリア国内では大問題になるのかと思いきや、期待したほどメディアは取り上げていない。大手メディアが取り上げなくても、ネット上では問題提起がされ、議論されているのだろう、と思い検索してみたが、そう活発でもない様子。検索しながら思い当たったのは、そういえばここには巨大掲示板というものがないのだ、ということだった。 「フォーラム」と呼ばれる、いわゆる掲示板は確かにあるのだが、どれもテーマごとに特化されたものだ。アニメ専用だったり、音楽専用だったり。それらが、すべて別個のものとして存在しているだけで、「2ちゃんねる」のような、どんなテーマをも網羅するような巨大掲示板は、ない。 欲しい商品を探しに、東急ハンズにとりあえず行き、建物の入口で該当するフロアを見つけて
FriendFeedは、最近流行りのサービスの一つ。ユーザーは自分が使っている複数のWebサービスのアカウントを登録しておくと、それぞれのサービスでの最新の活動履歴が友人に通知される。例えば自分のブログの最新記事、Last.fmで聴いた音楽、flickrにアップした写真、twitterへのつぶやき、LinkedInの更新情報などだ。こうしたSNSからの情報アグリゲーター(収集サービス)の分野では、他にSocialthingが勢いをつけている。 これらのサービスを使うユーザー像として、私はまず次の二種類の集団を想起する。一つは、自分の友人がいつどこでオンラインになり、何に興味を持ち、Web上でどんな行動をし、何をtwitterし、何をflickrしたか、いちいち気になってしょうがないような、帰属欲求・依存性の塊のようなユーザー。 もう一つは、この手のサービスを徹底的に活用し、自分の主義主張、
→紀伊國屋書店で購入 美術館が攻撃的で暴力的だなんて感じたこと、ある? 現在、大新聞の文化欄の過半がミュージアム(美術館/博物館)の催事案内で埋まっている。落ち目と言われる人文方面でも、いわゆるミュゼオロジー、展示の方法論・社会学だけは、美術史を巻き込む形で、ひとり元気に見える。我々の文化がほとんど無自覚・無批判に「美術館」と「博物館」に分けて対峙させてしまった西欧的「ミュージアム」とは何か、コンパクトに通観した傑作を、日本人が書いた。ミュージアムの歴史の中では典型的な非西欧後進国である日本だからこそ、「コレクションの制度化」をうむ「西欧イデオロギー」をきちんと相対化できた、画期的な一冊である。 そういう本である以上、キーワードが「帝国」であることはすぐ想像できるが、何となくというのではなく、「ミュージアムの思想」そのものがいわば「文化帝国主義」と同義であるという指摘と、我々がイメージする
裁判員・検察も汗だくPR ゆるキャラ、検事正マラソン2008年3月18日16時48分印刷ソーシャルブックマーク プロ野球のキャンプ地で裁判員制度をPRするサイバンインコ=宮崎市で 市民の関心がなかなか高まらない裁判員制度について、各地の検察庁が慣れないPRを続けている。職員手作りの広報キャラクターはすでに50。汗だくで着ぐるみに入ったり、劇団を結成したり、検事正がマラソンで汗を流したり――。「敷居が高い」イメージの役所が、市民との距離を縮めようと知恵を絞る。 福岡高検は2月上旬、宮崎県で行われているプロ野球・巨人のキャンプに「サイバンインコ」の着ぐるみを派遣した。赤い法被をまとい、愛らしく羽を動かす姿に、子どもや若い女性が記念撮影した。まだ暑さの残る昨年9月の福岡市での市民マラソン大会を皮切りに、各種催しで職員が中に入ってきた。検察官は捜査や公判を抱えており、主力は事務官だ。 人気映画も利
<< 前の記事 | トップページ | 2008年03月18日 (火)時論公論 「チベット暴動の衝撃」 (キャスター) 時論公論、きょうは、中国のチベット自治区で起きた大規模な暴動。 北京オリンピックを控えた胡錦涛政権に与えた衝撃と、事件の背景について、加藤解説委員がお伝えします。 (加藤) こんばんは。中国のチベット自治区で先週末起きた大規模な暴動、そして、当局がこれを力で抑え込むといった一連の事態は、ことし夏の、北京オリンピックに向けて、国際的なイメージアップをめざしていた中国にとって、大きな打撃となりました。 しかも、事件は、きょう閉幕した中国の国会、全人代、全国人民代表大会が開かれている最中に発生し、「調和のとれた社会建設」をめざして新体制を発足させた中国最高指導部にとって、前途多難のスタートを印象付けるものとなりました。 そこで今夜は、チベットで一体何が起きたのか、その事件の背景
SNSの最大手であるミクシィ(mixi)は19日、4月1日から改定するとしていた新しい利用規約について、投稿した日記などの著作者人格権の不行使をユーザーに求める条文を、事実上"撤回"したと発表した。同規約発表後、「日記を勝手に商品化される」などの批判が殺到した一連の騒動は、ユーザー側の"勝利"ともいえる結果となった。 今月3日に発表された新規約で特に問題となっていたのは、第18条「日記等の情報の使用許諾等」で、以下のようなものだった。 1. 本サービスを利用してユーザーが日記等の情報を投稿する場合には、ユーザーは弊社に対して、当該日記等の情報を日本の国内外において無償かつ非独占的に使用する権利(複製、上映、公衆送信、展示、頒布、翻訳、改変等を行うこと)を許諾するものとします。 2. ユーザーは、弊社に対して著作者人格権を行使しないものとします。 この条文に関しては、当のミクシィのユーザーの
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