インターネットが普及するより昔、パソコン通信で掲示板にアクセスしていたころに、匿名で「荒らし」を行う行為に対して、掲示板の管理者の人に言われた言葉がずっと僕の中では一つの価値観になっている。 「ネットで荒らしをやってる子達は、実は、そんなに悪い子はいないんだよ」 僕の中で、始めての「ネットとリアルが現実に結びついた犯罪事件」は、2ちゃんねるの書き込みから、バスハイジャックが起きた事件だった。 あの事件は衝撃だった。 「あ、ホントに事件が起きる時代になったんだ」 そして、秋葉原通り魔事件(無差別殺傷事件)。日本でのツイッターの普及初期の事件だった。丁度、リナックスカフェに集うツイッター仲間が、UStreamで事件後の状況をライブ中継していて見たあの光景は、秋葉原という「日常」が「非日常」になった瞬間だった。 犯人の加藤智大被告が手記を出版するというので、ワイドショーで取り上げられていた。 こ