ジャーナリストの安田純平さん(42)がシリアで行方不明になって1年。新たに本人と見られる画像が公開されたばかりだが、そのウラには、頼まれてもいないのに身代金交渉に携わる「日本人ジャーナリスト」の影が……。災厄の種は同胞にもあり、ということか。 *** その画像が公開されたのは5月30日のこと。 〈助けてください これが最後のチャンスです〉 なるメッセージを手にした安田さんと思しき人物の写真をご記憶のムキは少なくないだろう。彼を拘束していると目されるのはイスラム過激派「ヌスラ戦線」だが、 「この画像をフェイスブックに公開したのは、タリクというシリア人男性です」 と、外信部の記者。 「取材に対し、タリクは、画像はヌスラサイドの“仲介者”からもらったもの、“仲介者”は交渉金として1000万ドル(約11億円)を要求している、期限は1カ月と述べている、などと答えています」 彼がヌスラ