ベッドで母に抱き上げられ、つらそうに顔をしかめるメアリー・スティマちゃん。その2日後に短い生涯を閉じた。黒ずんだ皮膚は栄養失調の症状の一つだという=南スーダン・ジュバで2018年4月24日、小川昌宏撮影 内戦が続く南スーダン。首都ジュバにある国内唯一の子供病院で4月下旬、1歳11カ月のメアリー・スティマちゃんがベッドに横たわっていた。急性栄養失調にかかり、体重は5600グラム。健康児の半分しかない。結核や肺炎も併発している。10日前に、母ローズ・ヤワさんに連れられて病院に来た。 反政府勢力の兵士だった父親は、生後間もなく戦闘で亡くなった。ローズさんはメアリーちゃんと村はずれの茂みに身を潜め、栽培した豆の葉だけで細々と命をつないだ。母乳が出なくなるとメアリーちゃんはやせ細っていった。 病院までは約60キロ。ローズさんは4日かけてその道のりを歩いた。「来月の誕生日までに笑えるかしら」。そう語り
![南スーダン:幼い命脅かす飢え 100万人の子供に危機 | 毎日新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2e06f6fe33c0d6f336cf6f2681fae5fae70dbb5e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.mainichi.jp%2Fvol1%2F2018%2F06%2F23%2F20180623k0000m040027000p%2F9.jpg%3F1)