中東のパレスチナ暫定自治区でガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは2日、対立してきた暫定自治政府の統治を受け入れ、10年におよぶパレスチナの分断が解消に向かうのか注目されます。 ハマスの最高幹部ハニーヤ氏もハムダラ首相を迎えて会談し、今後、ガザ地区の統治を暫定自治政府に委ねることなどを確認したと見られます。 ハマスは2006年に行われたパレスチナの自治評議会選挙で勝利しながら結果が認められなかったことを不服として翌年、ガザ地区の実効支配に乗り出し暫定自治政府と対立してきました。 一方、ハマスをテロ組織と位置づけるイスラエルはガザ地区の経済封鎖を続け、200万人の住民は現在、1日に4時間しか電力供給を受けられないなど、苦しい生活を強いられています。 このためハマスは従来の強硬姿勢を軟化させ今後、暫定自治政府との和解を進めて電力不足など直面する課題で協力を取り付けたい考えで、10年
αシノドス今回の特集は「平和への道を再考する」です。テロ、紛争、社会の分断……。世界は今、岐路に立っています。我々は、このまま争いの蔓延した社会に生きることになるのでしょうか。それとも、対立を乗り越え、新たに平安な生活を手に入れるのでしょうか。今回は、平和へ向けたさまざまな取り組みや思想を取り上げます。 特集第1稿巻頭インタビューは、東京外国語大学大学院でピース・コミュニケーションの教鞭をとる伊藤剛さんです。「戦争が悪いこと」であることを伝える教育から、その戦争を「どう止めるのか」という教育へ転換する必要性と、その実践的な取り組みについて伺いました。 第2稿のQ&Aでは、世界最大の戦争予防機関、国際連合を取り上げます。争いが散発する現代社会のなかで、その存在意義を批判する声もある国連。そもそもの成り立ち、それぞれの機関の役割、そして果たして本当に国連は無力なのか、という問いに、宇都宮大学准
シリア・ラッカで、損壊した国立病院の建物(2017年10月1日撮影)。(c)AFP/BULENT KILIC 【10月2日 AFP】米国が支援するシリアのクルド人・アラブ人合同部隊「シリア民主軍(SDF)」が、北部ラッカ(Raqa)にあるイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の最後の拠点の一つである国立病院への包囲網を狭めている。 SDFはISが「首都」とするラッカのおよそ9割を制圧したが、ISの戦闘員は現在も市中心部の包囲された地区に立てこもっている。 SDFは1日、国立病院から150メートル圏内にある激しく損壊した建物の4階に複数の兵士を配置。病院に向けて大型の機関銃を定期的に発射し、その後、IS側が反撃を行っている地点を特定するため慎重に監視した。 シリア軍事評議会(SMC)の現地司令官は、「われわれはラッカの最終局面にある。残された場所は2か所、競技場とその周辺建物と、国立病院だ
法務省入国管理局の東日本入国管理センター(茨城県牛久市)で2014年3月、収容されていたカメルーン人男性(当時43)が「死にそうだ」と、身体の痛みを7時間以上訴えたにもかかわらず、放置されて亡くなる事件が起きた。 この事件をめぐって、カメルーン在住の母親が、国と当時のセンター所長を相手取り、1000万円の損害賠償を求めて水戸地裁龍ケ崎支部に提訴した。遺族側代理人が10月2日、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見を開いて明らかにした。提訴は9月27日付。 ●男性は「I'm dying」と声をあげた 遺族側代理人によると、この男性は2013年10月、成田空港に到着して、すぐに入管施設に収容された。男性が入国した理由は不明だという。同年11月、茨城県牛久市にある東日本入国管理センターに移されたあと、施設内の診療を受けて、糖尿病など病気を患っていることもわかっていたという。 事態が急変したのは、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く