9 サラーム No.109 [2017.5.27] 2017年はイスラエルによる東エルサレム、 ヨルダン川西 岸、ガザの占領の始まりとなる1967年 6月の第3 次中東 戦争から50 年の節目です。 さらに、パレスチナ問題その ものの始まり となる国連パレスチナ分割決議が1947年11 月に国連総会で採択されて70 年の節目でもあります。 しかし、このような重要な節目を契機として、パレスチ ナ問題の解決に取り組も うというような空気はいまの国際 社会にありません。一方では、今年、エルサレムへの米 国大使館の移転を公言している ドナルド・トランプが米大 統領に就任しました。 ある日、 突然、 大使館移転を実行す ると言い出すかもしれません。 問題の本質には目が向かず、政治家や権力者の勝手な 思惑や思い込みで物事が進み、パレスチナ問題とパレス チナ人はいつも歴史に振り回されてきました。一年の始