富士通は4月14日、元社長の野副州旦(のぞえ・くにあき)氏の辞任をめぐる一連の騒動について会見を開いて説明した。「野副氏はリスク感覚が欠如し、社長としての適格性を欠いていたため辞任を要請した」とし、「密室で辞任を迫ったわけではない」と釈明している。 同社は昨年9月25日、病気療養を理由に野副氏の社長辞任を発表していたが、今年3月6日、辞任の理由を「取引などの関係を持つことはふさわしくない企業と関係を続けたため」と訂正。野副氏を相談役から解任した。 野副氏は今年2月、辞任取り消しを求める内容証明郵便を富士通に送っていたほか、3月30日、子会社ニフティの再編に関して約50億円の損害を会社に与えたとして、間塚道義社長と秋草直之相談役を相手取り、株主代表訴訟を前提とした提訴請求を同社監査役に送っている。 4月7日、野副氏は会見を開いて経緯を説明し、「ねつ造された虚構を理由に密室で解任された」などと