【後藤遼太】東京都選挙管理委員会が20日、2012年分の政治資金収支報告書を公表し、自民党国会議員4人の政治団体が、政治資金の収支について監査を依頼した人から寄付を受けていたことが分かった。秘書に監査を任せた議員もいた。総務省は監査について「外部性を有する第三者が行う」としており、専門家は「支持者や身内の監査では透明性が保てない」と指摘する。 木原誠二外務政務官(東京20区)が代表を務める「自民党東京都第20選挙区支部」の報告書では、会計帳簿や領収書を調べたことを示す「政治資金監査報告書」が添付され、監査人として税理士の氏名が記されていた。 この税理士は同選挙区支部に30万円を寄付し、別の政治団体「木原誠二を囲む税理士の会」にも12万円を寄付した。また、木原氏が代表の政治団体「木蹊会」「誠心会」でも監査人を務めていた。