きっと、「○○版」とかあったら、ブルックナーのノヴァーク版とかハース版との違いのような そういうものがあると思われてのことでしょう。 ベートーヴェンの交響曲で、「ベーレンライター版」と言っても、殆ど変わりません。 ごく一部に、従来のブライトコプフ版との明確なリズムの違いや、 演奏する音がオクターブ上下したり、微妙に和音構成の違うのが見受けられるぐらい。 (実際に「ベーレンライター版」を演奏したことがありますが、素人耳であればまずわかりません) 要は、ひとつの曲について、新しい校訂者の意見が従来の版と違っているだけのことです。 曲の構造が全く違うわけでなく、響き方が少し変わっているぐらいなので、 正直なところ、ストコフスキーがいじったようなモノよりかは少しましなくらいと思います。 私が演奏して気付いた従来版との違いは、 ①第4楽章、初めて「歓喜の主題」がVc,Cbに現れた後の2回目、Va、F