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ブックマーク / book.asahi.com (10)

  • 本の記事 : 真実求めて絶えず変貌 安部公房を読む | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    現代文学を代表する作家・安部公房(こうぼう)(1924~93)は時代の先端を駆け抜け、国際的にも高い評価を集めた。生涯を振り返りつつ、作品世界の魅力をお伝えしたい。 安部は没後20年の今年も熱い人気を誇る。名作戯曲『友達』は今月、東京の新宿と高円寺で公演があった。高円寺の公演を製作した俳優の奥村飛鳥さん(32)は「海外でも上演したい」と語る。ネット配信の手作り研究誌「もぐら通信」など一般の人の研究もさかんだ。 作品の特徴として語られてきたキーワードの一つは「国際性」。旧満州(中国東北部)で育った安部は日的私小説を嫌い、乾いた文体を特徴とした。代表作『砂の女』が約40言語に翻訳されるなど、海外の評価も高く、ノーベル賞候補にもなったとされる。 もう一つのキーワードは「先進性」。東京大医学部を卒業した安部は、大脳生理学など科学の知を背景に変化していく人間社会の先端部分を描こうとした。水中生活が

    本の記事 : 真実求めて絶えず変貌 安部公房を読む | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
  • 本の記事 : 川端康成、ノーベル賞は7年越し 谷崎・西脇も候補者 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    1968年に日人で初めてノーベル文学賞を受けた川端康成が、7年前の61年から候補者リストに入っていたことがスウェーデン・アカデミーに対する朝日新聞の情報公開請求でわかった。この年は56人の候補の中に、谷崎潤一郎、西脇順三郎と計3人の日人の名前があった。 ノーベル賞は候補者の名前や選考過程は非公開だが、50年を過ぎると公開される。川端を推薦したのはアカデミーのメンバー、谷崎と西脇は日ペンクラブの推薦だった。 選考資料には、川端の作品を講評する長いコメントがついている。「審美的で洗練された物語を見せる作家であることは誰が見ても明白だ。ヨーロッパの自然主義的な影響を受けた作品よりも、我々を真に魅了する。特に『千羽鶴』という小説に独特さが出ている」。ただし、「現在手に入る翻訳があまりに少なく判断することができない。従ってこの推薦は将来に先送りとする」と加えられていた。 谷崎と西脇は58年のリ

    本の記事 : 川端康成、ノーベル賞は7年越し 谷崎・西脇も候補者 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    w2allen
    w2allen 2012/09/29
    引用:「安部公房は長く生きていたら受賞していただろうと明確に言える。もう一つ言えるのは、三島由紀夫には可能性はなかったということ。前のメンバーからそう聞いている。井上靖も非常に熱心に議論
  • コラム別に読む : 書店員に聞く 廃虚ブームの背景 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    東日大震災の後、無残に壊れた建物の写真や映像を連日のように目にし、そのたびに心が痛みます。荒れ果てた建物を廃虚と呼びますが、そういえば廃虚は一時ブームにもなりました。何が人々をひきつけたのでしょうか。 ■三省堂神保町店 福澤いづみさんのおすすめ (1)病院ギャラリー [著]四谷シモン (2)澁澤龍彦ドラコニア・ワールド [著]渋澤龍彦 [編]渋澤龍子 (3)イギリスの修道院 [著]志子田光雄、志子田富寿子 ▽記者のお薦め (4)軍艦島 [著]雑賀雄二 1990年代~2000年代にかけて、閉鎖された炭鉱、工場、レジャー施設、廃駅などを訪ねる旅がブームとなり、写真集やガイドが続々出版された。炭鉱の島で、74年の閉山後、無人島となった長崎市の端島も、注目を集めた廃虚の一つだ。狭い島内に団地が林立する姿から「軍艦島」の名で知られ、荒涼とした風景の美しさは写真集などを通じて人気となり、観光地に

    コラム別に読む : 書店員に聞く 廃虚ブームの背景 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    w2allen
    w2allen 2011/11/23
    引用:記者が推すのは冒頭にもふれた端島の記録(4)『軍艦島』。写真家が74年1月~同4月、全島民が島を去るまでを取材し、84年に再び無人の島を撮影した。86年に発行され、絶版したが、03年に復刊した。
  • 【レビュー・書評】:珈琲時間 [作]豊田徹也 - コミックガイド - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    珈琲時間 [作]豊田徹也[掲載]2009年12月27日[評者]山脇麻生(ライター)■人生の奥行きを味わう17編 打ち合わせや何やで珈琲(コーヒー)を飲む機会が多いので、ある時から「1日1杯」に決めた。ふと「珈琲が飲みたくなって」東京―神戸間500キロを、バイクで駆けた知人もいる。嗜好(しこう)性が強く、世界中で愛されている珈琲の背景には、褐色の液体が媒介となった多くの日常やドラマが存在する。そんな珈琲をモチーフにした短編集を発表したのは、淡々としたリズムと深い洞察力で、人の心の奥底に潜む痛みや疼(うず)きを描いた『アンダーカレント』の豊田徹也だ。 訥々(とつとつ)と流れる人生の最も絵になる部分を鋭利なナイフで切り取り、12ページに抽出した短編は全17編。そのすべてが、ロースト時間を変えた珈琲豆のように異なる味わいを持つ。自宅の小さな台所で珈琲豆を焙煎(ばいせん)しながら、生きる意味について

  • asahi.com: アンダーカレント [著]豊田徹也 - コミック教養講座 - BOOK

    何か事件が起きたとき、「そんなことをするような人には見えなかった」といった近所の人の声がニュースで流されることは多い。が、作を読めば、そんな“証言”がいかに空虚なものであるかがよくわかる。 「人当たりがよくて面倒見がよくて責任感がある」と見られていた夫が突然失踪(しっそう)し、当惑を抱えたまま家業の銭湯を再開した女が、友人の紹介で怪しげな探偵に夫の捜索を依頼する。会ったこともない夫に対し決めつけるようなことを言う探偵に、「少なくともあなたよりはわかっているつもりです!」と反論する女。しかし、「人をわかるってどういうことですか?」と問われて、答えに窮し……。 夫の素顔、女の過去、そして、彼女の営む銭湯に従業員としてやってきた流れ者の男の正体とは? 全編に人生の不条理と喪失感を漂わせながら、淡々と穏やかに展開される物語は、低温やけどのような疼(うず)きを残す。話題の飛躍や言い淀(よど)み、沈

  • asahi.com(朝日新聞社):安部公房・荒野の人 [著]宮西忠正 - 書評 - BOOK

  • asahi.com(朝日新聞社):西遊記 [訳]弓館芳夫 - 漂流 本から本へ - BOOK

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    w2allen 2009/04/23
    筒井康隆(作家)。
  • asahi.com: ノーベル文学賞 選考の地を訪ねて〈上〉 - ひと・流行・話題 - BOOK

    ■推薦300人から“世界最高”追求 ノーベル賞発表の季節である。とりわけ文学賞は、発表日からして直前でないとわからない。秘密のベールの向こうで誰が、どう選んでいるのか。9月、選考の地であるスウェーデンのストックホルム市を訪ねた。(編集委員・由里幸子) トーマス・マン、ヘミングウェー、ベケットらが受賞し世界最高の文学賞として揺るぎないノーベル文学賞。受賞者の顔ぶれは栄光に満ちているが、時に波がたつ。 ■委員は5人 この夏、99年の受賞者ギュンター・グラス氏が「ナチスの武装親衛隊」に入っていたと明らかにしたとき、ノーベル文学賞を返還せよという声も一部に起きた。 ノーベル賞を運営するノーベル財団の立場は「取り消さないのが原則」。選考にあたるノーベル委員会のペール・ベストベリィ委員長(72)もノーコメントとしながら、「彼の受賞を誰も残念だとは思っていないだろう」と話す。 栄冠への道のりは長く、何段

    w2allen
    w2allen 2007/02/21
    引用:選考方法は毎年同じ。まず、数百通の推薦依頼を世界のペンクラブ、作家協会、大学、受賞者などに送り、推薦された200~300人のリストを年初にまとめる。事務局の手を借りて4月までには15人に減らす。
  • asahi.com: ノーベル文学賞 選考の地を訪ねて〈下〉 - ひと・流行・話題 - BOOK

  • asahi.com: ノーベル文学賞 選考の地を訪ねて〈上〉 - BOOK

    1階にノーベル博物館、2階にスウェーデンアカデミーとノーベル図書館がある=ストックホルム市で ■推薦300人から“世界最高”追求 ノーベル賞発表の季節である。とりわけ文学賞は、発表日からして直前でないとわからない。秘密のベールの向こうで誰が、どう選んでいるのか。9月、選考の地であるスウェーデンのストックホルム市を訪ねた。(編集委員・由里幸子) トーマス・マン、ヘミングウェー、ベケットらが受賞し世界最高の文学賞として揺るぎないノーベル文学賞。受賞者の顔ぶれは栄光に満ちているが、時に波がたつ。 ■委員は5人 この夏、99年の受賞者ギュンター・グラス氏が「ナチスの武装親衛隊」に入っていたと明らかにしたとき、ノーベル文学賞を返還せよという声も一部に起きた。 ノーベル賞を運営するノーベル財団の立場は「取り消さないのが原則」。選考にあたるノーベル委員会のペール・ベストベリィ委員長(72)もノーコメント

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