ジョージ・オーウェル『一九八四年』を28年ぶりに再読 - kojitakenの日記 の続き。 一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫) 作者: ジョージ・オーウェル,高橋和久出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2009/07/18メディア: ペーパーバック購入: 38人 クリック: 329回この商品を含むブログ (350件) を見る ジョージ・オーウェルの『1984年』を初めて読んだ1984年当時は、冷戦時代の末期だった。この小説がアメリカで反共プロパガンダに利用されていることは知っていたので、そういう色眼鏡で読んだのは確かだ。 当時を覚えている私が隔世の感を抱くのは、今や『1984年』を右翼が「反共」の観点からこの小説を引用する機会がぐんと減ったことだ。代わって、「左」側からの全体主義批判に援用される機会が増えているように思われる。 一例として、今年3月16日の『しんぶん赤旗』のコ