【ニューヨーク=小谷野太郎】米アップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)(55)は17日、従業員向けの電子メールで病気療養のため休職すると表明した。 声明では「取締役会が療養を認めてくれた。重要な経営判断にはかかわっていく」と述べ、CEO職にはとどまる意向を示した。 療養期間中はティム・クック最高執行責任者(COO)が経営の陣頭指揮を執る。ジョブズ氏は病状や休養期間を明らかにしていないが、「できるだけ早く復帰したい」と述べた。 同氏は、肝臓移植の手術を受けるため2009年1月から約半年間休職したことがある。療養期間が長期化することで、アップルの経営に与える影響を懸念する声も出ている。