米東部ニューヨーク州の名門コロンビア大のネマト・シャフィク学長が14日、辞任を発表した。 コロンビア大は今春、イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃に対する抗議活動の「震源地」となった。シャフィク氏を巡っては、親パレスチナ、親イスラエルの双方の学生から、抗議活動への対応を巡って批判が出ていた。 シャフィク氏は声明で、自身の任期は「コミュニティー内に広がった異なる見解に対処するのが難しい期間だった」と振り返った。その上で、この時期に大学を去ることが「今後の課題を乗り越える上で最適」と述べた。 エジプト出身で経済学者のシャフィク氏は、2023年7月にコロンビア大で初の女性学長になった。 しかし、4月中旬ごろからガザでの「虐殺」に抗議する学生らがテントを張るなどして、大学の一部敷地を占拠。シャフィク氏は警察に介入を要請し、学生ら数百人が逮捕された。 一方、学内では反ユダヤ主義的な言動も目