【滋賀】近江鉄道(本社・滋賀県彦根市)が保存していた、東武鉄道の第1号電気機関車「ED4001号」が、約36年ぶりに“里帰り”して東京都墨田区の東武博物館に展示されることになり、このほどトレーラーで搬出された。 ED4001号は、50トン箱形デッキ付き電気機関車で、1930年の英国製。東武の第1号電気機関車として登場した。73年に近江鉄道が譲り受け、貨物輸送に使われたが86年に引退。同鉄道が展示し「昭和初期の貴重な機関車」として鉄道ファンの人気を集めていた。 近江鉄道によると、東武から「里帰りさせたい」という要請があり応じたという。7月にリニューアルオープンする同博物館で東武最初の蒸気機関車や電車とともに展示される予定。東武では「我が社の最初の機関車など3両がそろい新たな宝物になる」としている。 搬送された機関車は、全長10・9メートル、重さ50トン。彦根駅構内でクレーンでつり上げ、2時間